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第四回 豊間公園の2つの顔

●豊間地区の高台に新しい公園誕生!

 東日本大震災後の豊間地区では、復興まちづくりの一環で、7箇所の公園が整備されました。地区北の高台(塩屋台)に広がる豊間公園は、その中でも最大の公園で、子供たちが遊べるジャングルジムや屋根付き広場が設置されています。

※右は夏祭りの様子。雨天に見舞われましたが、左中央奥の屋根付き広場の下つつがなく開催されました。

 2019年7月には、東日本大震災の慰霊と復興を祈念する「千度大祓」の会場に、また8月には夏祭りの会場となるなど、地区の集会所と並んで住民交流の新たな中心として活用され始めました。その一方で、豊間公園にはもう一つの顔が秘められていることをご存知でしょうか?

●ただの公園ではなく……

BEFORE

AFTER

 例えば公園内にあるこのベンチ、一見するとなんてことないベンチ……?のように思われますが、手順にそって組み立てることで……、災害時には高台に避難した住民を風雨から守る防災シェルターに大・変・身!

BEFORE

AFTER

 この他にも、上の写真のような防災パーゴラを始め、公園の照明にはコンセントが備え付けられ、マンホールさえもトイレへと変わります!そう、住民の憩いの場である豊間公園は、災害時には住民の命を守るため豊間地区最大の防災拠点へと変貌する機能を備えた防災公園なのです!

 実際に、2019年10月に発生した台風19号では、断水に見舞われた周辺地区のため豊間公園内に給水所が設置され、多くの人々の生活を守る役割を果たしました。

●大災害を乗り越えて……

 2020年には、住民間の防災訓練の中で設備の組み立て手順の確認を行うことなどが予定されているなど、豊間地区の防災対策は設備面にだけに留まらず、行動することによって万全に整えられつつあります。

 様々な設備や物資が随所に散りばめられたこの豊間公園は、大災害を乗り越えて新たな歩みを始めた豊間地区の新たなシンボルの一つです。

​ 著者:坂東次郎

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