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「はせがけ」の謎-豊間地区田んぼの学校-

 皆さんは「はせがけ」をご存知だろうか。おそらくスマートフォンなどで検索してもすぐに答えは出てこないだろう。この言葉の謎を解くカギは豊間にある。

 豊間地区では、2016年から地域に住む子どもたちを対象に田んぼの学校という取り組みが行われている。これは、地域の農家の方の田んぼで1年間をかけて昔ながらの道具を使いながら米づくりを行うというイベントである。以前は、地域の小学校に通う高学年の児童が学習田を使い、米づくりをしていた。しかし、学習田に使われていた土地を返すことになり活動が行われなくなった。また2011年の東日本大震災によって豊間地区が大きな被害を受けたことによってまちに活気が無くなったことから、子どもたちを巻き込んで何か楽しいことを始めたいという四家充司・冨起子さんご夫妻の思いがきっかけだ。現在では参加する子どもが増え、活動を手伝う年配者との多世代交流の場としても活気で溢れている。

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​・はせがけ

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​・参加者の様子

 冒頭の問い「はせがけ」に話を戻そう。「はせがけ」とは、稲刈りをした後に刈り取った稲を干すことを言う。現在では、稲刈り後はそのまま脱穀し、乾燥機にかけて精米するため、こうした方法で乾燥させることは珍しくなった。豊間では震災後、田んぼの学校で子どもたちが季節ごとに米づくりに関わることだけではなく、ところてん作りや凧揚げなどの昔ながらの食べ物作りや遊びを体験する機会を増やしてきた。筆者も先日にお手伝いという形で参加させていただいた。ただ農作業などを行うのではなく、米づくりに関する豆知識なども教えてもらいながら作業をすることができた。まさしく「田んぼの学校」であった。豊間に住んだらぜひ参加してみてほしい。

​著者:y.o

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