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豊間小景(三)…兎渡路の家庭菜園の雪蛍 

​一点の命灯せり雪蛍

​諏訪川から南側の地域の中で、北部一帯を兎渡路(とどろ)と言います。昔は「とどろっぱら」と呼ばれ、野兎がたくさん見られたと聞きます。

初冬の頃、雪蛍(綿虫)は白い綿のようなものを付けて飛びます。はかなげに漂いますが、懸命に羽を震わせています。小さな命がいとおしく感じられました。

​*季語=雪蛍(綿虫)(冬)

​著:高木 俊明
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